まず、最初に断っておくけれど、この話には何の救いもない!
逆転劇も、スカッとする落ちもない可愛い彼女を取られただけの話だ。
ただただ、悔しいし、やるせないだけの実話になるので、そういう話だと思って読んでほしい。
そうしないと同じような境遇にあった君には、ダメージが大きすぎると思うからだ。
それでも読むというのなら責任はもてないので、診療内科の予約を取っておいてくれ。
ただ他人の不幸は蜜の味でもあるから、僕の不幸話で幸せになれると思ったら読んでくれ。
前置きはこのぐらいにして、始めようとしよう。
その日までは僕はリア充だった
21歳のころ、僕は、一つ年下のとてもかわいい彼女がいた。
同じ高校の後輩で、高3から付き合っていて、2年以上たっていた。
まっ、かなりのリア充だったといえる。
彼女はとてもかわいくて、もてもてだったが、僕も身長は低かったが顔はイケメンの下位層(自称だが)に入っていて
そこそこモテたので、まあつり合うとまでは行かなかったが、二人ならどっち似の子ができてもいいよねって言われる程度ではあった。
彼女は、違う大学にかよっていたので、知らないところでも結構モテていただろうが、
周りにちやほやされても、ちゃんと僕という彼氏がいることはいつも言っていたようだ。
そして、彼氏がいるのに、平気でアプローチしてくるような肉食系は相手にせず、僕にもそういうやつがいたら、ちゃんと報告してくれた。
たとえば、こんな男がいた。
ある日の学校帰り、電車に乗っているときのことだ。
気が付いたら、サークルの先輩である男子学生が立っていた。
[st-minihukidashi bgcolor=”#4FC3F7″ color=”#fff” margin=”0 0 20px 0″]今度遊びに行かない?[/st-minihukidashi]
[st-minihukidashi bgcolor=”#F48FB1″ color=”#fff” margin=”0 0 20px 0″]あっ、私、彼氏がいますから・・・[/st-minihukidashi]
[st-minihukidashi bgcolor=”#4FC3F7″ color=”#fff” margin=”0 0 20px 0″]「ああ、だから、週末とかじゃなくて、平日とかでいいから[/st-minihukidashi]
[st-minihukidashi bgcolor=”#F48FB1″ color=”#fff” margin=”0 0 20px 0″]えっ、無理です[/st-minihukidashi]
といった後も、話しかけてきたので、ブスッとして黙っていると・・・
[st-minihukidashi bgcolor=”#4FC3F7″ color=”#fff” margin=”0 0 20px 0″]あっ、迷惑かな[/st-minihukidashi]
[st-minihukidashi bgcolor=”#F48FB1″ color=”#fff” margin=”0 0 20px 0″]はい[/st-minihukidashi]
彼女がそう言うとその男はいなくなったそうだ。
ずっとそんな感じだったので、僕は安心しきっていた。
可愛いだけじゃなくて、浮気するような軽薄な女の子ではないと信じ切っていた。
ではなぜ、そんな彼女を僕はイケメンに取られてしまったのか・・・
それには、1つの重要な事件と、ある不幸な勘違いがあった。
彼女が婦女暴行の危機にあった件
それは彼女が、ある地元のお店でバイトをしていた頃の話だ。
いくつかの店舗があって、各店は20歳代女性の店長1人とバイトで店まわしていて、ときどき30歳代オーナーが店に回ってきていた。
店長が休みで、オーナーと残業を依頼されて一人で最後まで残っていた彼女の二人きりのとき
閉店時間になる店を閉める準備をしていた時の事だった。
いきなり、電気が消えて、真っ暗になった。
すると、彼女に誰かが(もちろんオーナー)いきなり彼女に抱き着いてきた。
前から、好きだったんだよ!
そういって、無理やり彼女にキスをしようとして来た。
彼女は抵抗したが、完全にではなかったが、唇どうしが触れたのを感じた。
それで、すごい力が出たらしく、オーナーを突き飛ばして、店を飛び出した。
その時に、何かで足を打って痣になっていたのも僕は見せてもらった。
飛び出して、店の前をなきながら歩いているところを、ずっと前に上がったはずの他のバイト仲間が戻ってきて
動揺していた彼女を喫茶店に連れて行って慰めた。
どうも前々から、女子大生の可愛いバイトを雇って、そういうことを繰り返していたらしく、
その男子学生バイトも、なんかヤバいんじゃないかと心配になって閉店時間に店に様子を見に来たらしい。
そのあと、彼女はバイトに行けなくなって、店長には電話でその話をした。
しかし、この女店長、オーナーの愛人関係にあったようで、「聞かなかったことにするから」と言っただけで
あとは何もしようとはしなかった。
バイト料も取りに行けないし、けがまでさせられて、泣き寝入りかよ!
当然僕は腹がたって仕方がなかった。
彼女のためもあったが、俺の女に手を出しやがって!
的な気持ちもとても強かったと思う。
僕は、彼女に店長の自宅の電話番号を聞き出した。
その店長とオーナーに文句を言ってやらずにはいられなかったのだ。
ねもしろん正式な謝罪とバイト料の支払いもさせるつもりだった。
そして店長に電話をして、オーナーの連絡先を教えるように言った。
しかし、店長の女は、教えられませんの一点張り。
それでも僕が、このままじゃ済まさないからな!
(僕は刑事事件扱いにするという意味で行ったのだが)
急に別の男が電話口にでてきた。
その店長の兄貴だと名乗った。
そいつは、どうもそいつは後から聞いた話だが893だったらしい
そして、僕がヤンキーやチンピラかのように、
ネタを拾って妹やオーナーを脅しているとでも思ったのか、
彼女との関係を、交際相手だといっても、鼻で笑い、
今すぐ、お前の所行ってやるから、どこにいるのか教えろよ!
お前、カタワにしてっからよお!ごらぁ
と散々脅してきた。
僕も、ものすごい頭に来ていたので、冷静ではないから、
てめーこそ、日本が法治国家だってことを忘れんなよチンピラ!
関係ないてめーが騒いでんじゃねーよ!
さっさとオーナーの連絡先教えろよ!
と言い返し、向こうは、今すぐ行ってやっから、出てこいよテメー!
との言い合いになり、結局僕は埒が明かないと思い、電話を切った。
僕は、オーナーに直接、謝罪させ、バイト代もゃんと持ってこさせたかっただけなのだが
どうも、ヤンキーが事件をネタに、オーナーをゆすろうとしているかのよう向こうは思ったようだ。
そのすぐ後、オーナーが彼女の家に電話をかけてきた。
彼女にすご味を聞かせた声で、僕の連絡先を教えろと怒鳴りつけてきたらしい。
彼女が拒否してると、それを耳にした彼女の父親が電話を替わり、
こちとら、娘に手を出されて、怒ってんのじゃ!お前今すぐ、家え来んかい!
と言ってそのオーナーを呼びつけた。(カッコいいよね)
これは偶然だが、そのオーナーが、彼女の家にやってきた、まさにそのタイミングで
僕は彼女の家に電話をかけたところだった。
そのころ僕は貧乏だったので、通話できる携帯を持っておらず、
公衆電話で店長の家に電話していたので自宅に戻って、彼女の家に電話をかけるのに結構時間がだっていた。
店長に電話すると彼女ら言ってあったので、その報告をするためだったのだが・・・・
その時、電話越しに大きな男の声が聞こえていて驚いた。
まさかそんなことになっているとは思わない僕に、彼女が状況を説明してくれた。
そして、「これから警察に向かうから、電話切るね、大丈夫だから。」
そう言われて、僕は心配だったが彼女との電話を切った。
そのあと僕は気が気じゃなかった。
僕は余計なことしてしまったんじゃなかろうか・・・・
彼女の家は、大丈夫だろうかと・・・
その1時間ぐらい後、彼女から電話がかかってきた。
その話によると・・・・。
オーナーは、すごいでかい態度で彼女の家にやってきて、
横柄な態度で、自分のしたことを棚に上げて、僕が店長をおどしたとを言ったそうだ。
(実際にそう思っていたのかもしれない)
また、事件の事については電気が切れてしまって、危ないから、彼女を誘導しようとしただけだと言い放った。
彼女が、「じゃあなんで、唇が触れたんですか、キスしようとしましたよね!」
と反論すると、はっきりとは返答できず、オーナーは口ごもったそうだ。
既に、彼女のうちは、家族みんなで出かける用意をして、オーナーを待っていたらしく、
言い訳したオーナーに、「今すぐ、出るとこでで話しつけようじゃないか!」と
家族で、そのまま警察署に行こうとした。
僕や彼女をただの脅しで、金銭目的みたいなつもりでいたなめていたオーナーは
ここで、態度を一変、いきなり玄関前で土下座をして謝罪を始めた。
それでも、警察署の向かおうとしたが、土下座して動かなかったので、
近所の手前もあり、今日の所は勘弁してやるがといって帰らせた。
彼女には、「お前が許せないんだったら、後日交番に行って被害届出しなさい」と父親は行ったそうだ。
彼女の父親は、上場企業の会社の取り取締役で、とても威厳があってしっかりしとだったので、
オーナーの方も、こっちがでかい態度で押せば、済むと思っていた節があるが、
警察沙汰になったら、自分の奥さんにもいろいろ知られるし、まずいことになったと思ったようだ。
その後、店長もこのオーナーとグルのように思われたらヤバイと思ったのか退職したいとオーナー連絡し、
僕にも電話の件を「お詫びしたいと」伝えて来たそうだ。
録音でも取っていれば、僕も脅迫罪で訴えたいぐらい脅されたから、僕としては当然だと思った。
後日オーナーがバイト代と、花束をもって、昼に母親だけの時にが謝罪に来たそうだ。
そのご、彼女は警察に行こうかどうか迷ったようだが、結局行かずにこの事件はそのまま消えて行った。
僕はちょっと余計なことしたのかなあ・・・と思いつつも、この事件自体は無すぎて行った。
しかし、もう気づいている方もいると思うが・・・この事件の中に、僕が彼女をイケメンに取られてしまう伏線はこの時すでに貼られていたのだった。
誤解から始まった嫉妬と嫉妬
それから、数か月が過ぎ、そんな事件も本当に忘れかけていたある日のこと。
今だに後悔してやまない、おそらく一生後悔し続けるであろうその日、僕は、彼女と電話していた。
この時、まさか、この日の電話が彼女との最後の電話になるとは思わずにいた。
その時もいつものようにたわいもない話をしたり、夏休みの旅行はどこに行こうかなどの話をしていた。
前日、サークルの打ち上げがあって、そのことを彼女と話している時だった。
実は、僕は朝帰りしていた。
「いや、昨日さあ、後輩の女の子たちが、なかなか返してくれないくて、
駅からバスだから、10時40分の逃しちゃうと帰れないからって言ったんだけれど、
『大丈夫ですよ、先輩、その時は私んちとめだげるから♡』とか言って返してくれなかったんだよ。
結局間に合わなくって、〇〇のうち泊まってきてしまってさあ」
と、僕がいうと、彼女は
「えっ、そういうことするんだ!いいもん、私だって、こないだ、〇〇くんの家に行ったもん!」
「えっ、なにそれ!」
この時、僕が〇〇というのは、男の友達で、彼女にも〇〇のことは話たことがあるから
当然、そのつもりで僕は言っていたんだけれど、彼女は〇〇のことはすっかり忘れていて、
話の流れから女の子に家に泊まったんだと思いこみ、嫉妬してその腹いせで告白してしまったのだ。
彼女を問い詰めてみると、その〇〇というのは、あの事件の時、慰めてくれたバイトの同僚の大学生だった。
あの後、彼女曰く、心配して電話してきくれて(僕にいわせりゃ下心ありありだと思うが)、よかったら会わないかと誘われ、
慰めてくれて、ありがたかったからという理由で、その誘いに乗ったと
お礼にと彼女が喫茶店でちょっとお茶をおごった。
そこでその男からボーリングに誘われて、流れで行くことになったそうだ。
さらに、その男はDVDを見に来ないかと誘ってきて、その流れで家についていったという事だった。
僕は、まさか、今までの彼女から、そんなことをする子だとは思っていなかったら、すごく驚いた。
そして嫉妬した僕が問い詰めると、家には誰もいなくて、男の部屋で二人きりでDVDを見たと
僕は、「先日あんな目にあって、散々大変な目にあったのに、何でそんな無警戒なことをできるんだ!」
かなりの怒り声で僕はどなった。
すると彼女は、反論して・・・
「部屋のドアは開けてあったし、」
「彼は、そんな人じゃないし、そんなつもりもないし、」
「実際に何もされなかったし、帰るときも、冗談ぽく『彼氏と別れたら電話してね~』って言ってたもん!」
といった。
それは、逆に、僕に言わせれば、あわよくば、僕から彼女を取ろうとと思っていたけれど
その流れにならなかったから(実際彼女は、そういう気持ちはなく、お友達感覚だったのだろう)、
だから、余裕をみせて、その取り繕いで、紳士っぽく言っただけのこと、僕にはその男の気持ちが手に取るように理解できた。
もし僕だったら、彼女みたいな、いかにもチャラ男や強引な男は、警戒するけれど、
紳士的な男は、簡単に信じてしまうような女の子だったら、そういうやり方をする、
それなら下後心があるようで、実は誠実な紳士だった的なような印象を残せるし、
もしまた何かあれば次の機会もあるかもしれない余地を残せる。
まんまと、デートから自宅への連れ込みまで成功させ、
うぶでまじめな女の子の扱いうまい男だと僕にはすぐ理解できた。
彼女にそれを説明するのは困難だし、理解できるとも思えなかったので、
「ただの女の扱いが上手い奴なだけじゃん!」とだけしか、僕は言えなかった。
彼女はもちろん、「そんなことないもん、いい人だもん!」と反論した。
そして、僕は、男友達の所に泊まっただけで、誤解だということを彼女説明し、
その誤解が無かったら、その僕に言わせければ、浮気デートをしたことさえ、
ずっと黙っているつもりだったことに、怒り、彼女を責めた。
しかし、彼女は、ごめんなさいの一言も言わないし、僕に詫びることもしなかった。
その時の僕はとにかくショックだった。
悔しさと怒りと後悔の始まり
今まで何でも話してくれたし、ほかの男に誘われてついていくことなんて絶対、彼女に限ってないと
そう思い込んでいたので、天地がひっくり返るほどの衝撃だったのだ。
それに、その男への嫉妬が重なり、若さもあって、冷静ではいられなかった。
たぶん、その時彼女があやまったとしても、僕は許せなかったのではないかと思う。
今から思えば、そんなことを、何も言わす、とにかく電話を切って、一度冷静になればよかったと思う。
そうしたら、僕はそいつに彼女を取られていなかったと今でも思っている。
実際に彼女には、僕を裏切ってそいつと付き合うような気では無かったのではないかと思える。
(そう思いたいだけかもしれないが)
だが、僕はその時、腹立ちまぎれに言ってしまったんだ
そいつの、思い通りになったな!
すぐ、そいつに電話してやれよ、彼氏と別れたって!
そして、彼女が言葉を発する前に、僕はすぐ乱暴に電話を切った。
僕は、その時、彼女と別れたいと思ってはいなかった。多分・・・
ただ、ただ、腹正しかった。
だから、彼女を傷つけてやりたかったんだと思う。
そのあと、何度か、電話をしてみようかとも思った。
でも僕には、プライドがあった、実にくだらないものだけれど・・・
なんで、893に脅かされてまで、守ろうとしたのに!(本当は自己満足に過ぎなかった)
たまたま近くにいてちょっと優しくしてやった男に優しくされてなびきやがって!
そんな腹立ちが僕の心を満たしていた。
いつか、彼女が泣きながら、
ごめんなさい、許して、別れたくない
そんな電話がかかってくるのは、僕は期待していた。
そして、1週間、2週間、ひと月たっても彼女からの連絡はなかった。
2月が過ぎたころ、友達から、背の高いイケメンと彼女が歩いているのを見たと聞かされた。
ものすごいショックだった。信じたくなかった。
しかし、そのさらに一月後ぐらいに、僕も彼女を見てしまたった。
180cm近くの身長でスタイルのいい、僕よりも確実にイケメンの男と手をつないでいる彼女をだ。
僕の自爆のおかげで、やつは僕の可愛い彼女をまんまとせしめたのだ。
僕があの時、もっと冷静になれていたら、彼女の隣には僕がいて・・・
奴は、そんな僕らを今のように羨ましげに見ていたはずなんだ、そう思った。
でも、きっと彼女の方からやつに電話したんだ、
やっぱり、元々やつに気が合ったのか・・・と思うと、自分が言ったことなのに
彼女に裏切られたと感じられて、その場で泣きそうなった。
その日から、数日僕は眠れなかったことを今も覚えている。
10年近まだ引きず今の僕
それから、僕は、彼女の住む町や最寄駅には近づかなくなった。
就職もできるだけ離れた会社にして実家も出た。
地元に戻ることはほとんどなくなった。
そして、今僕は30歳が近くになって婚活パーティーにせっせと参加している。
いや、別にモテないわけじゃない。
身長は170ギリだが、顔はちょっとだげイケメンに近い(自己申告)ので、彼女を作る何度もあった。
だがだめなんだ。
逃した魚の大きいことといったらありゃしない。
いつも、彼女と比較してしまうのだ。
「ああ、彼女の方がずっと可愛かったな・・・」
ダメだと思っても、無意識にそう思ってしまう。
だから、どんな女性にも本気になれない。
実に情けない、自分で別れといて、10年近く、まだ引きずっているのだ。
時に、これは永遠なのかな・・・そう諦める自分もいる。
いや、きっと、彼女以上の女性に出会える・・・そう自分を慰めるときもある。
何で、今頃僕がこんなことを書いているかというと、
先日、高校の後輩から彼女の結婚式に言ったと聞いたからだ。
もちろん僕のところに、招待状など着てはいない。
そして、話を聞いただけで相手は、あのイケメン高身長男だと分かった。
これで、僕のイケメンに彼女を取られた話はおしまい。
最初に言ったように、何の救いもない、みじめな実話でした。
めんどくさいので、多少脚色していますが、真の部分は実話です。
誰かの教訓になればいいのかな?
いや、どうなのかな、頭のいい奴だったら、僕のような自爆はしないのかな・・・
まっ、どうでもいいや。
それでは、最後まで僕の落ちも救いもない話に付き合っていただいたかたありがとう。
あなたの人生に幸がありますように!